B級グルメとは!! ??

嫌いな言葉の一つに「B級グルメ」というものがある。
この言葉は、毎年10月~11月頃に開催されている「B級ご当地グルメの祭典・B-1グランプリ」で使われている。この祭典は町興し、地域興しによって「地域の活性化」を図ろうと開催されているイベントで、ご当地の食材「B級グルメ」を使って、その「町おこし活動」の成果を競うものである。
最近では、このイベントの出展団体数も増え、また参加者も60万人を超え大盛況である。
料理の美味しさや町の魅力をPRし、来場者は、いくつかの出展料理を食した後、使用した割箸を投票券に見立て投票。優劣は、投票された割箸の軽重で競われている。行われている投票もユニークであるが、遊び心もあり素晴らしい企画である。
しかし問題は、「B級」と言う言葉、表現である。
ラーメンなぜ「ご当地グルメの祭典・グランプリ」ではいけないのか。なぜ「B級」とイベント名の頭にそのような言葉を付けなければならないのか。
食べ物に「A級」や「B級」などの優劣があるはずはないし、優劣を付けること自体に問題がある。
「A級」は、高級で高品質、しかし高価であるが、「B級」は、「安くて、美味く、量」があり、しかも「何時でも食べられるもの」。
これが「B級グルメ」のイメージであり、「B級」は、品質が劣り、価格も安く、評価も少し低い。
しかし伝統的な「郷土料理」は「B級グルメ」に含まれておらず、「B級グルメ」の意味するところは、長きにわたり地域に伝えられ、育まれた料理とは、少し意味が違うようである。
また基本は「外食」であるが、「家庭料理」も含まれているようである。
従って、「B級グルメ」には、当然のことながら「お袋の味」も含まれている。
「お袋の味」には、子供の親に対する絶対的な信頼「母親は子供に危険なものを食べさせない」といった思いが根底にある。従って、お袋の味は美味いに決まっている。
冷蔵庫に残ったもので瞬時に料理を作る。その技と味こそグルメの筆頭である。
このような「お袋の味」「家庭料理」が、どうして「B級」であろうか。「安くて、美味い」ものがどうして「B級グルメ」なのか。
なお、この「B級」と言う言葉は、昭和60年代頃から用いられてきたようであるが、誰が食べ物に優劣を付けたのであろうか。理解に苦しむ。そして感覚のズレに驚く。

                                      (石橋 千里)《奥河内の閑適庵隠居》