風船唐綿 奥河内の盛松寺にふくらむ!!

風船唐綿寺院には、山号と寺号がある。
奥河内の盛松寺は、山号を「仏日山(ぶつじつさん)」と言い、寺号は「盛松寺(せいしょうじ)」と号している。
この仏日(ぶつにち)とは、辞書によると「仏の光明が衆生(しゅじょう)の無知の闇を照らすことを、太陽に例えていう語」とある。
そして、当寺の寺号「盛松寺」は、享保16年(1731)に加賀田郷の八幡宮(現・加賀田神社)の境内にあった泉福寺(せんぷくじ)の末寺で無住の寺の号を移してきたとの記録が残されている。 
このように寺号のみを移してきたとは言え、当地は、昔から松の木が多かったようで、当寺の寺号は勿論こと、近くの寺院でも寺号に「松」の字が当てられているし、周辺には「松ヶ丘」という町名も見られる。
風船唐綿なお、当寺の裏山は、大師山(だいしやま)と呼ばれるが、天野山金剛寺でも同じ名が付けられた山があり、興味深いものがある。

この盛松寺に風船唐綿(ふうせん とうわた)が咲く。
この木の別名は「風船玉の木(ふうせんだま のき)」と言うが、こちらの名のほうが親しみがある。花は6~7月頃開花し、9月頃実が付く。我々はどちらかと言うと花よりもこの実の方をよく知っている。
トゲトゲを付けた丸い実は、まるで風船玉のようで、またトゲトゲは、柔らかく痛くない。全くの見かけ倒しのトゲである。
ところで、この風船唐綿の呼称は、長くて言い難い。むしろ単純に風船唐綿「風船玉」とか「綿風船」とか呼べないものであろうか。その方がもっとすっきりするのだが・・・。
この唐綿は、原産地の南アフリカでは、この綿毛を枕やクッションなどに利用しているようであるが、我が国では、このユニークな形が面白く観賞用として生花に使われている。
なお、当盛松寺では、9月の中旬ごろ、この風船玉を楽しむことができる。また花の文化園でも見ることができる。

                                     西風狂散人(かわちのふうきょうさんじん)