奥河内の花樹と花園の道

大正4年(1915)に開通した高野登山鉄道(現・南海電鉄高野線)は、三日市町から紀見峠を越え橋本に至る区間を山肌を縫うように走っていたが、昭和59年、その複線化に伴い多くのトンネルが掘られ、従来の路線は、廃線となった。
この廃線道は、三日市町駅の南から美加の台、千早口を過ぎ、天見、さらにその南の蟹井神社まで、奥河内の山間部・奥座敷を走る森の中の遊歩道となっている。
そのため現在、多くの人たちに親しまれている。
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この道に、4月20日頃、美しい八重桜や御衣黄桜、あるいはウワミズ桜が咲く。そして5月の初め、ツツジの花が遊歩道の両側に錦の垣をなして咲き、6月中旬から7月初め、そこは紫陽花の花で彩られる。
しかし一部の人たちに「ナンテンの道」と言われているように、今でも南天が見られるし、蟹井神社の前では、畑一面に蓮華草が咲き誇る。
kkouyamakiそして仏の座にアケビ、アザミやタンポポ、さらに山吹やムべ、あるいは勿忘草にホタル袋と、挙げると限がないほど、数多くの野の花が道の両側に咲く。
そしてまた、ドウダンツツジや花海棠に石楠花、茱萸(ぐみ)などの木々、さらに6月には、道のあちこちで美しい合歓(ねむ)の花が咲く。

この道は「ナンテンの道」と言うよりも「八重桜の道」や「ツツジの道」「紫陽花の道」あるいは「野の花の道」と言うべきである。そして、それらを総称すると「花樹(かじゅ)のkkouyamaki道」とか、「花園の遊歩道」と呼ぶべきと考える。
ここには、清流が流れ、緑があふれている。ここは何時でも、野の花や花樹が楽しめる「奥河内の花樹と花園の道」なのである。
奥河内の自然美、ここにあり!!                    

西風狂散人(かわちのふうきょうさんじん)