楠公旗『非理法権天』 河内長野にも存在!!

楠木正成の旗印に『非理法権天』がある。
『非理法権天(ひりほうけんてん)』とは、「非道は道理に克たず、道理は法律に克たず、法律は権力に克たず、権力は天道に克たず、天に克ものなし。天命、天道に従って生きる、行動すべきである」と解釈されており、楠木正成の思想が反映していると言われている。そして、この言葉は、正成が大江時親に兵法を習っている時に教えられたと言われ、旗指物に印し、座右の銘にしていたとも伝えられている。
なお、観心寺所蔵の軍旗は、『非利法権天』と「理」が「利」に、また金剛寺のものは『非利法憲天』と「権」が「憲」と書き換えられており、言わんとしている意味が少し異なっているようである。
現在、この楠公旗の存在が確認できるのは、河内長野の観心寺と金剛寺、それに神戸の湊川神社、そして個人蔵(河内長野市在住)の4本である。
学界では、軍旗そのものの存在を否定、あるいはその真贋について、あれこれ議論がある。しかしそれが河内長野市で保存されているということで充分。
「夢は夢、ロマンはロマン」。あれこれ詮索しないのが花と言うべきか。
 
                                    
                               
                                      
                                         (永峯藤太) 《奥河内の閑適庵隠居》